結論から言うと、ファイナンシャルリテラシーをつけていない人が大金を手にすると財産だけでなく心まで破綻します。
金融リテラシーがないということは、お金=消費するモノという認識しかないということです。
宝くじに当たりたいと願ったことがない人はあまりいないと思います。みなさんお金を欲しいと思うのにお金についてどのくらい知っているでしょうか?
お金に関しての詳しい記事はこちらをどうぞ

◆宝くじに当選して不幸になった人の末路

お金に振り回されてしまうのは、お金に関しての知識がないからです。
大金を手にして不幸になる人は
- お金目当てに人が寄ってくる→人によく思われたいから大盤振る舞い
- 短期間の一時的に充実した生活
- お金を使い果たす→人間を信用できなくなる
- お金が強くなる→でも前の英号を忘れられないからお金を欲する
という最悪のループにはまります。
すべてアメリカでの話ですが
- 19歳で19億円以上の当選を果たしたにもかかわらず、薬物などにお金をつぎ込み、現在は失業手当を受けながら生活をしている男性
- 4億円を5年以内にすべてを使いきり、今は年金生活をしている女性
- 約1億3,000万円を手にした女性の元には、プロポーズから脅迫とさまざまな電話が常にかかってきていており、かつて助けてくれた友人からもお金を要求されるようになったそうです
日本でも10数年前以上の話ですが、2005年には2億円を当てた49歳の女性を、51歳の交際相手が借金を理由に殺してしまったという事件がありました。
お金があることでできる贅沢を知っているけれども、またお金を手にすることで周りの対応も、自分自身の人格が変わって変わってしまうことを襲えれて生活しなければならなくなってしまいます。
◆宝くじに当選した人が不幸になる本当の理由

お金は浪費していればいつかはなくなります。お金に対しての知識に乏しい人はある分だけ使えるという消費脳になっていることがほとんどです。お金が貯まらない人も同じ考えを持っていると言えるでしょう。
あなたが月収20万円で生活しているとします。家賃に10万円、交際費と食費で6万円、その他雑費に1万円使うとすると、手元残るのは3万円です。そして「まだ今月は3万円使える!」と贅沢をしてしまいます。
浪費脳を持っている人は収入が20万あれば20万まるまる使える金額であると捉えているのですね。
大金を持っていても同じ考えでは、お金は減るいっぽうです。最初は数億あったとしても気づいた頃には1円も残っていないということはよく聞きます。
そしてなによりも、一度上がってしまった生活水準は下げることが難しいと言われています。これは限界効用逓減(ていげん)の法則のが関係しています。
この法則は人間の満足感は回数を重ねるごとに減り、徐々にその状態に慣れていき、さらに満足感を高めるためには、今よりもすごいことをしなければ満足できないと思うようになることを指します。
いつもは1,000円の洋服を購入している人が、臨時収入があったので奮発して前から欲しいと思っていた6,000円の服を購入したとします。この時の幸福感は確かに高いです。
給与が少し上がったので6,000円の服を何着も買えるようになると、6,000円の服を買うのに慣れてしまいます。するとより高価な服を購入しないと満足感を得られなくなってしまいます。
次は1、2万円するブランドの洋服、10万円するワンピースと購入金額が上がっていきます。しかし、水準が上がれば上がってしまうほど下げることが難しくなります。
大金を数年で使い果たしてしまうのは、現状に満足できなくなり一度の使用金額がどんどん増えていってしまうからと言えますね。
◆宝くじに当選して不幸にならないために

宝くじに当選した人だけではなく、一夜で大金を手にしてしまった人は使い切るという消費脳ではなく、持っているお金を増やしていくという投資脳を養う必要があります。
1億円を手にしたら、1億円を2億円に増やすことを考えましょう。冒頭にも書きましたが、金は消費してしまえばなくなります。
お金は人の5倍働いてくれると言います。宝くじに当たりたいと望む人は少なからず仕事がしたくないと思っているはずです。自分が労働しないでも生計を立てたいのであれば人に代わりに働いてもらう、あるいはお金に働いてもらうしかありません。
宝くじに当選する確率は交通事故に遭う確率よりも低いと言われています。幸運にもその中で当選したのであれば、人生を棒に振るのではなくそのチャンスを生かし豊かな生活を謳歌しましょう。
- 消費脳のままでは大金を手にしても破綻の一途をたどることになります
- 消費脳ではなく投資脳を身につけていきましょう