・投資って怖いから積立にしようかな
そんな考えをお持ちの方に個人資産を守る投資方法をお伝えします。結論から言ってしまうと、資産を守りながらお金を増やすためにすべきことは
- 分散投資をする
- 外貨資産に分散する
- 儲けを投資に回し続ける
- 一時的な大儲けは狙わない
の4つです。
それでは下で具体的に説明していきますね。
◆個人資産を守るってどういうこと?

増やした資産はさらに運用することで増やしていくことができます。ハイリターンな投資にはリスクが付きものなので、いかにリスクを回避しながら投資するかが重要になります。
これが個人資産を守るということです。
そもそも投資と積立(投機)を勘違いしていらっしゃる人が多いですが、投機しているだけではそんなに資産を増やすことはできません。
また、一気に年収が上がったりすると納税額も多くなり、これを知らないでいると、知っていれば支払わなくてもよかった支出までしてしまうこともあります。
いつでも損をするのは情報弱者なんですね。
自分の資産を知識をつけることで守って、もっと資産を増やせる環境を作っていきましょう。
◆では個人資産を守るにはどうしたらいい?

最初にも話したとおり、以下の4つです。
- 分散投資をする
- 外貨資産に分散する
- 儲けを投資に回し続ける
- 一時的な大儲けは狙わない
上記の項目を1つずつ詳しく見ていきましょう
①分散投資をする
分散投資をすることでリスクの分散を図ることができます。
お金の置き場を分散しておけば、どこかの市場でなんらかのショックが起こったとしても、総合的なダメージを小さく抑えることができます。
また、別の市場が急成長したときも、分散していればその恩恵を受けられる可能性が高まりますよね。
魚の生簀(いけす)を例えに見ていきましょう。
1つめは12匹の魚をすべて同じ生簀で養殖しています。この状態だとここにサメが入ってきてしまった場合、全ての魚が食べられてしまう可能性があります。
一方、下の生簀は4つに区切られて養殖されているため、左下の4匹が食べられてしまったとしても残りの8匹は無事ですね。


このように分けておくことでリスクを小さくすることができます。資産が全てなくなってしまっては元も子もないので、分散投資を意識しておきましょう。
②外貨資産に分散する
①の分散投資にも当てはまりますが、すべての資産を日本円だけで持っているということがリスクになる場合もあります。
インフレやデフレが起こった時に、1つの国の通貨だけではリスクになることがあります。どちらの状態もモノとお金の価値のバランスに変化が出た時の状況のことを指します。
詳しく説明していきますね。
▷インフレーションが起きている場合
りんご1個を500円出さないと買えない=りんごの価値がお金の価値よりも高くなっている
▶︎デフレーションが起きている場合
りんご1個買うのに50円で買える=お金の価値がりんごの価値よりも高くなっている
インフレーションでは物の値段が、デレーションではお金の価値が高くなります。
1ドルの価値は変わらないとすると、1つのりんごの価格は50円、500円と変化したとしても、1ドルで買うことができます。つまりこの状況ではドルは影響を受けていないことになります。
全てを日本円でもっているよりも違う通貨を複数持っておくことで、通貨の価値が変動した場合のリスクを避けることができます。
また投資の対象を外貨に広げることで、選択できる金融商品も大幅に増えます。成長率は低くても先進国中心にしてリスクを抑えたり、好調なアメリカの株式に絞ることも、リターンの大きい新興国に投資するなどといった選択ができます。
③儲けを投資に回し続ける
一度投資した資産は回し続けることで徐々に大きくなっていきます。リターンまでの期間が長いため、損をしたかもしれないという思いは抜けないかもしれませんが、投資し続けなければ利益を得ることは難しいです。
不動産投資の場合は確定申告をする必要がありますが、損益通算をしてもらえます。
損益通算とは、不動産投資による収支が赤字だったときに給与所得が不動産の赤字分だけ相殺され、払い過ぎた税金が払い戻されることをいいます。
④一時的な大儲けは狙わない
日本では収入が上がるにつれ、支払う税金が高くなる累進課税制を取り入れています。しかし、税金が引かれるのは前年度の収入に対してなので、
例えば前年度の年収が2,000万円、今年の年収が800万円であった場合を想定します。
今年度の税収は前年度に対して課されるため、今年度支払う納税額は年収の40%(控除額2,796,000円)なので6,881,600円を支払うことになります。
また、一回で大儲けしてしまうとギャンブルという感覚が強く残ってしまいますので、心理的にも一回で大きな収益を得るというのはリスクになるわけですね。
また、一時的な大儲けは税務署の調査対象になりやすく、知識のない人から巻き上げることがほとんどなので金融知識もしっかりつけておきましょう。
- 投資を怖いという人もいますが、資産は分散して運用することでリスク回避ができます。
- 目先だけではなく長期的なリターンを考えて運用していきましょう。